2020年2月7日発売のテーラーメイド『SIM』ドライバーの試打をしてきましたので早速レビューしたいと思います。
なお、この記事を書いている僕は学生時代にゴルフ部に所属しており、ベストスコアは76です。
テーラーメイド『SIM』ドライバーの特徴とスペック
テーラーメイドから新たに発売された「SIM」ですが、シリーズの特徴としては4つあります。
①イナーシャジェネレーター

ソール後方のウェイト「イナーシャジェネレーター」を新形状にすることで、ダウンスイング時の空気抵抗を軽減し、ヘッドスピード向上・ボールスピード向上につながっています。
②スピードインジェクテッドツイストフェース

前作のM5・M6で登場したテクノロジーである「ツイストフェース」、「スピードインジェクション」は引き続き搭載されています。
ツイストフェースはミスヒット時のサイドスピンを減少させ、飛距離と直進性を向上させています。
また、スピードインジェクションはフェースの反発性能をルール限界にチューニングし、飛距離性能を向上させています。
③スライディング・ウェイトテクノロジー

前作のM5ではT字の可変ウェイトがありましたが、SIMでは左右(ドロー・フェードポジション)の可変ウェイトのみとなりました。
ハイローポジションは可変式スリーブでのロフト調整のみとなります。
④機種ごとに異なるフェースサイズ

SIMシリーズではそれぞれの機種で異なるフェースサイズになっており、あらゆるレベルのゴルファーに合うようサポートしています。
テーラーメイド『SIM』ドライバーのスペック
テーラーメイドから『M』シリーズの後継機種として新たに発売された『SIM』ですが、シリーズとしては3機種あります。
- SIM
- SIM MAX
- SIM MAX-D
このうち、今回試打したのは『SIM』ドライバーです。
『SIM』が『M5』の後継、『SIM MAX』が『M6』の後継機種となります。
『SIM MAX-D』はSIM MAXのドローバイアス設計(つかまり重視)です。
試打クラブのスペックは以下の通りです。
シャフトは純正品の三菱ケミカルのTENSEI SILVER TM50でした。

前作のM5に引き続き、SIMも可変スリーブを採用していて、ロフト角・ライ角・フェース角の調整が可能です。
ただし、自由に組み合わせることができるキャロウェイとは違い、予め用意された12ポジションから設定することができます。
スリーブ表記 | ロフト角 | ライ角 | フェース角 | スピン量 |
UPRT | ±0 | 60 | スクエア | ±0 |
| | -0.75 | 59.5 | 1.5 オープン | -150 |
| | -1.5 | 58.75 | 3 オープン | -300 |
LOWER | -2 | 58 | 4 オープン | -400 |
| | -1.5 | 57.25 | 3 オープン | -300 |
| | -0.75 | 56.5 | 1.5 オープン | -150 |
STD | ±0 | 56 | スクエア | ±0 |
| | 0.75 | 56.5 | 1.5 クローズ | 150 |
| | 1.5 | 57.25 | 3 クローズ | 300 |
HIGHER | 2 | 58 | 4 クローズ | 400 |
| | 1.5 | 58.75 | 3 クローズ | 300 |
| | 0.75 | 59.5 | 1.5 クローズ | 150 |
今回の試打クラブはロフト角『STD LOFT』となっていました。

テーラーメイド『SIM』ドライバーの評価・試打レビュー

それでは実際にSIMを打ってみたいと思います。
構えてみると、M5とあまり変わりませんが、少しだけ洋ナシ型になっているようにも感じます。
かといって、違和感は全くなく個人的には目標に対して真っすぐ構えやすい顔でした。
M5はかなりディープフェースに見えましたが、SIMはM5よりもシャローフェースに見えます。
打ってみると、ソール形状のお陰なのか確かに振り抜きが良い!気がします。
ヘッドスピードが少し上がった感覚があります。
しかし、なかなか球が上がりません。
先ほど試打したキャロウェイのマーベリック同様、ロフト9度が少しキツいです。
僕のヘッドスピードは46~47m/sで普段は高めの球を打っているので、これだとロフトは10.5度の方が良いかなと思いました。
球は低めなものの、初速も出ていていかにも飛んでいそうな球筋。
純正シャフトのTENSEI SILVER TM50は、『50』と言いながらしっかり56gの重さがあり、僕のヘッドスピードで打ってもまったく不安感がありません。
けっこうしっかりしたシャフトで、ハードに叩いても左に行きそうな感じはありません。
あまりクセもない素直なシャフトだと思うので、ヘッドスピード45m/sくらいの方はこれでまったく問題ないのではないでしょうか?
打感はかなりソフトに感じました。
打球音は低めで上級者好みだと思います。
まとめ:テーラーメイド『SIM』は純正のまま即戦力になりそう
いかがでしたでしょうか?
SIMはある程度の腕のある人でも、純正のまま即戦力でバッグにいれることも可能だと思います。
M5よりもおそらくヘッド性能も良くなっているんでしょうが、なにより純正シャフト『TENSEI SILVER TM50』のクオリティがかなり高いです。
少なくともヘッドスピード43,44はあった方が良いかなと思いますが、逆にそれくらいのヘッドスピードがある方は一度試打してみた方が良いと思います。
個人的には、ロフト10.5を打ってみたかったです。
たぶん10.5なら打出し角も大きくなって、しっくりくるだろうなと思ったので。
僕も今度はロフト10.5で計測して、エースドライバーと比較してみたいと思います。
以上、ぷみくんでした。