
これから初めてコースに行くけど、ゴルフのルールって全然わからないや。覚えておいた方が良いルールはどんなものがあるのかな?
ゴルフ初心者のこんな疑問を解決します。
これからコースデビューする初心者の場合、会社の上司に誘われたり、友達に誘われて行くことになった!という方が多いのではないでしょうか。
そういったいわゆる“身内”でゴルフする場合は、ルールとかは考えずにテキトーにプレーすることが多いと思うので、あまりルールを意識することはないと思います。
ただ、“身内”以外の人と一緒に回ることになった場合は、相手に失礼のないように正しいルールを知ったうえで厳格にプレーしなくても良いかどうか確認しながらプレーした方が良いです。(人によってはルール通りやらないと気が済まない人もいますので)
その意味で初心者でも正しいルールを知っておくことが大切だと思います。
この記事では、通常のラウンドで遭遇しがちなシーンで、ルール上どのように対処するのが正しいのかを解説したいと思います。
なお、この記事を書いている僕は学生時代にゴルフ部に所属していて、ベストスコアは76です。
ゴルフコースの各エリアでのルール・用語
ゴルフコースの各エリアにはそれぞれ名前があります。
まずはエリアの名前を確認しましょう。
出典:ウィキペディア ゴルフ場
- ティーグラウンド
- 川
- ラフ
- OB(アウト オブ バウンズ)
- バンカー
- 池
- フェアウェイ
- グリーン
- ピン
- カップ
それでは各エリアで遭遇しがちなシーンを見ていきましょう!
ティーグランド
ティーグラウンドはティーショット(第1打目)を打つ場所のことです。
ティーグラウンドで起こりがちなシーンとしては以下になります。
ティーグラウンドでティーアップする位置
ティーグラウンドってけっこう広いのでどこにティーアップすればよいか迷ってしまいますよね。
ルール上は以下のようになっています。

ティーマークを結んだ線から2クラブレングス以内の範囲であればどこでもティーアップ可能です。
この際、ボールの一部でも範囲内にかかっていればOKです。
ティーショットを打つときにボールが動いてしまった
ボールをティーアップして、素振りをして、構えたところでクラブがボールにコツンと当たってしまい、ボールがティーから落ちてしまうことがあると思います。
この場合はペナルティなしで再度ティーアップして打つことができます。
空振りした
初心者の人はけっこうやりますが、空振りは1打として計算されるので、気を取り直して第2打から打つことになります。
川・池

コースにある川や池はウォーターハザードといい、ウォーターハザードには『ウォーターハザード』と『ラテラル・ウォーターハザード』という2種類あります。
川や池に入った場合は、ラテラルか否かで対処方法が一部違うので注意してください。
ウォーターハザード
ウォーターハザードは黄色の杭や線で仕切られたエリアのことです。
この地域にボールが入った場合は次の3つの対処方法から選択します。
- そのまま打つ(無罰)
- 元の位置に戻り、ホールに近づかない1クラブレングス以内の場所にドロップ(1罰打)
- ボールが最後に横切った地点とホールを結ぶ線上、その後方に基点を決め、
そこから1クラブレングス以内でホールに近づかない所にドロップする(1罰打)
ラテラル・ウォーターハザード
ラテラル・ウォーターハザードは赤色の杭や線で仕切られた場所です。
この地域にボールが入った場合は次の4つの対処方法から選択します。
ウォーターハザードの3つの対処法に4番の対処法が追加されています。
- そのまま打つ(無罰)
- 元の位置に戻り、ホールに近づかない1クラブレングス以内の場所にドロップ(1罰打)
- ボールが最後に横切った地点とホールを結ぶ線上、その後方に基点を決め、
そこから1クラブレングス以内でホールに近づかない所にドロップする(1罰打) - ボールが最後に横切った地点から、2クラブレングス以内でホールに近づかない所にドロップする(1罰打)
2019年にルールが一部変更
2019年にゴルフルールの改定があり、ウォーターハザードに関しても一部変更になっています。
まず、呼称が『ウォーターハザード』⇒『イエローペナルティエリア』、『ラテラル・ウォーターハザード』⇒『レッドペナルティエリア』に変わりました。
また、以前はエリア内でクラブをソール(ヘッドを地面に着けること)してはいけなかったのですが、ソールOKになりました。
OB(アウトオブバウンズ)

OBはプレーしてはいけないエリアのことで、白い杭で仕切られています。
OBに入った場合は1罰打のペナルティがあります。
OBの場合はOBとなった打球を打った場所に戻って打ち直しになります。
1罰打ですが少しわかりづらいので、具体例を挙げると、、、
ティーショットがOBにいった
ティーショットがOBの場合、ほかの同伴競技者がティーショットを打ち終わってから再度ティーグラウンドからティーショットを打ちます。
この時のショットは3打目となります。
2打目以降
2打目以降がOBになった場合は、OBとなった打球を打った場所でホールに近づかないところにドロップして打ちます。
2打目がOBの場合、ドロップして打つショットは4打目となります。
暫定球と前進〇打
OBになった場合は打った場所まで戻って打ち直す必要があるので、もしティーショットを打ち結果OBあった場合、ティーグラウンドまで戻って打つのでとても時間がかかります。
そのため、ティーショットを打った時点でOBの可能性がある場合は、暫定球を打つことができます。
暫定球を打って、ボール地点に行き、1打目が生きていれば暫定球を拾って1打目でプレーを続行し、1打目がOBだった場合は暫定球でプレーを続行します。(暫定球の場合、ペナルティがあるので2打目ではなく、4打目となります。)
また、コースによって『ティーショットがOBの場合は前進4打からプレーしてください』というローカルルールがあります。
2打目地点付近にティーマークがある場所は前進4打地点です。
この場合は暫定球が不要なので、1打目がOBであれば前進4打地点よりプレーを続行してください。
バンカー

バンカーは砂場のエリアのことで、バンカーもハザードになります。
ハザードなので、素振りの時にクラブを地面につけたり、状態を確かめるために地面につけたりしてはいけません。
ただし、2019年のルール改定でバンカー内の小石・葉・枝などを取り除くことができるようになりました。
グリーン
グリーン上は特に難しいルールはないのですが、強いて上げるとすれば以下のようなものがあります。
- ボールマークをせずにボールを拾い上げると1罰打
- パッティングライン付近の葉・小石・枝などは取り除いてOK
- 同伴競技者のボールや道具に当てると2罰打
- 同伴競技者のボールが動いているときにパッティングすると1罰打
ルールを知っておくのもゴルフマナーの一部
いかがでしたでしょうか?
ハザードに入った場合の処置やOBの時の打数の数え方は、最初は理解しにくいと思いますが、慣れれば難しいものではないです。
競技は別にして、普段のゴルフで厳格にルールを用いる必要はないと思いますが、本来のルールを知っておくのも大切なゴルフマナーの1つかと思うので、この記事に書いてある内容を頭に入れておいていただいた方が良いかと思います。
ゴルフ初心者の方は以下の記事も参考にしてみてください。
以上、ぷみくんでした。