
革靴を保管するときにシューキーパーを入れている人がいるけど必要なの?
シューキーパーを使うと何か良いことがあるの?
こんな疑問に答えます。
- シューキーパーを使う目的、効果
- シューキーパーの選び方
- おススメのシューキーパー紹介
結論から言うと、革靴を長持ちさせたいならシューキーパーは必須です。
ただし、シューキーパーといってもいろいろな種類があるので、自分の革靴に合ったシューキーパー選びをする必要があります。
なお、この記事を書いている僕は社会人になりたての頃(8年前くらい)に本格革靴を購入し、革靴のメンテナンスを始めました。
現在は革靴4足を所有していて、いずれの革靴も購入時からシューキーパーを使って保管しており、型崩れは一切ありません。
なぜ革靴にシューキーパーを使うのか?
シューキーパーを使う目的は型崩れ防止です。
革靴は履いているときに足の形に合わせて何度も曲がります。
これによってソールに反り癖がついてしまい、帰宅して革靴を脱ぐとつま先が上を向いたままの状態になってしまいます。
その状態で放置しておくと、革靴の甲部にできるシワがどんどん大きくなり、ヒビ割れができてしまうこともあります。
シューキーパーを使うと、ソールについた反り癖を矯正して、甲部のシワを伸ばし、形を綺麗に保つことができるのです。
木製シューキーパーなら更なる効果がある

木製シューキーパー(シューツリー)を使う場合、型崩れ防止のほかに、木製ならではの効果があります。
除湿・抗菌・防臭
木製シューキーパーは吸湿性に優れているので、一日履いた後の革靴を除湿する効果があります。
革靴内の湿気はカビの発生など革靴を劣化させる原因にもなりかねないので、木製シューキーパーで除湿することは革靴の劣化防止につながります。
また、木製の中でもレッドシダーなどシダーウッド素材を使用したシューキーパーには防臭効果があります。
シューキーパー選びの3つのポイント

シューキーパーにはいろいろな種類があります。
どのようなシューキーパーを選べば良いか見ていきましょう。
選び方のポイントは3つです。
- 素材
- サイズ
- 構造
【ポイント①】素材
シューキーパーには木製のものと、プラスチック製のものがあります。
革靴の除湿は非常に大切なので、基本的には木製のシューキーパーを使用したほうが良いです。
木製
木製のシューキーパーは『シューツリー』とも呼ばれます。
木製のシューキーパーには、型崩れ防止だけではなく、木の素材によって除湿・抗菌・防臭の効果があります。
ただし、木製のシューキーパーでもニスが塗ってあるシューキーパーは除湿効果が低いので、できればニスが塗られていないものを選ぶのが良いです。
プラスチック製
プラスチック製のシューキーパーは、木製に比べると軽く、価格が安いものが多いです。
ただし、プラスチック製なので当然ですが除湿効果はありません。
【ポイント②】サイズ
シューキーパーの一番の目的である『型崩れ防止』のために、サイズ選びは非常に大切です。
市販のシューキーパーはサイズ展開も商品ごとに違うので、サイズ選びも難しいのですが、 革靴に対して大きすぎず、小さすぎない、ぴったりサイズを見つける必要があります。
【ポイント③】構造
シューキーパーの形状もいくつか種類があるので主なものを紹介します。
バネ型

このタイプは100均でも売っていますので、比較的安く入手することができます。
バネの部分をへの字に折り曲げて、つま先と踵の部分に設置しテンションを張って革を伸ばします。
ただし、テンションが強すぎたり、真っすぐテンションがかからなかったりして革靴の変形につながる恐れがありますので、あまり使わない方が良いでしょう。
シングルチューブ型

つま先の部分が真ん中で2つに割れているタイプです。
つま先と踵の部分をつないでいるチューブが1本なのでシングルチューブ型と呼ばれます。
革靴に入れると、つま先部分が左右に開くので、縦方向だけでなく、横方向にも革のシワを伸ばしてくれます。
僕も1つ持っているのですが、バネ型のようにテンションが強すぎたり、変な方向にかかることはなく安定しています。
価格も比較的安価です。
しかし、甲の部分に高さがないため、靴磨きの際に甲部分がベコっと凹んでしまい、磨きにくいのが欠点です。
ダブルチューブ型

つま先と踵をつなぐチューブが2本のタイプです。
このタイプは作りがしっかりしていて重量があります。
良い点は甲部分にしっかり高さがあり、革靴の形にフィットし、形をしっかりキープしてくれます。

欠点としては、サイズ選びが難しいということです。
ジャストサイズのシューツリーを選択しないと、大きすぎて入らなかったり、逆に小さくてテンションがかからないといった状態になってしまいます。
おススメのシューツリー
シューキーパーを選ぶ際のポイントをご紹介しましたが、まとめると以下のようになります。
- 素材は木製のシューキーパーで、ニスを塗っていないもの。できればシダーツリーを使ったものが良い。
- サイズ展開が豊富なもの。
- スプリング型で甲まで支えてくれる構造のもの。
スレイプニル シダーシューツリー
こちらのシューツリーは僕も2つ使っています。
スレイプニルのシューツリーは24cm~25.cmまでは0.5cm刻みという豊富なサイズ展開となっています。
スコッチグレインのオデッサ(916BL)25cmにこちらの24.5cm(サイズ39)を合わせていますが、サイズ感はぴったりです。

シダーの香りも良く、靴のにおいが気になることは全くありません。
難点は価格が少し高いということです。
記事作成時点でAmazonで約6,500円となっています。
Wellnice シューツリー
『もう少しリーズナブルにシダーシューツリーが欲しい』ということであれば、Amazonで購入可能なコチラのシューツリーが良いです。
天然レッドシダーを使用していて、3,000円を切っているので非常にお得です。
しかも、購入時にペネトレイトブラシ、拭き上げ用ムートンクロス、サンドペーパーが付属してきます。
難点はサイズ展開がSMLの3サイズのみであることでしょうか。
しかし、Amazonならサイズ変更可能ですので問題ありません。
初めてシューツリーを購入するのであれば、こちらから購入してみるのが良いと思います。
僕も次の革靴購入時はこちらのシューツリーを使用してみようと思います。
以上、ぷみくんでした。