レザーソール(革底)のケアってしていますか?

ソールはすぐに汚れるし、ケアする意味なんてあるのかな?
レザーソールの場合、ケアしないとどんどん革が乾燥していき、すぐに穴が開いてしまいます。
レザーソールも定期的にケアすることで、乾燥を防ぎ、ソールを長持ちさせることができます。
この記事では10分程度でできる、レザーソールのケア方法をご紹介します。
レザーソールのケアはなぜ必要か?
レザーソールは当然ながら革でできているので、ケアをしないと劣化していきます。
履いているうちに革に含まれている水分や油分が飛んでしまい、革が乾燥した状態になります。
そうすると、歩いているときのソールと地面との摩擦によって、革が毛羽立ってしまい、革が削れていってしまいます。
その状態で履き続けるとソールがどんどん削られていき、最終的にはソールに穴が開いてしまうわけです。
ソールに穴が開いてしまえば、ソールの張替えをしなければなりませんが、ソールの張替えがしやすいグッドイヤーウェルト製法で作られた革靴でもソールの張替え可能な回数は限られてしまいます。
大切な革靴を少しでも長く履いていくためにも、レザーソールのケアは大切ということです。
実際、僕が履いているスコッチグレインのH9106は定期的にソールのケアをしていたので、購入から6年以上履き続けても穴が開きませんでした。

ソールもしっかしケアしていれば、10年以上は履けそうですね!
レザーソールのケア方法
それでは実際にレザーソールのケア方法をご紹介します。
今回はスコッチグレインのインペリアルⅡ(938BL)を使って手順をご紹介します。

1年くらいソールのケアをしていないので、ソールが乾燥して削れ、少し毛羽立っている状態です。
ではさっそくケアをしていきましょう。
【Step 1】ブラッシング

まずは馬毛ブラシを使って、ソールに付いているゴミやホコリなどを除去しましょう。
『アッパーとソールのブラッシングを同じブラシでやるのはちょっと』という方はブラシを分けましょう。
【Step 2】汚れ落とし

革靴用の汚れ落としであるモウブレイの『ステインリムーバー』を使って、汚れを除去します。
ステインリムーバーを良く振って混ぜ合わせてから、指に巻き付けたクロスにステインリムーバーをとって、ソールを拭いて汚れを落としていきます。
この工程によって汚れ落ちるだけでなく、ソールが水分を含むことで革の繊維がほぐれ、後の工程のソールトニックの吸収が良くなります。

ソールが乾燥している状態だと、ステインリムーバーをすぐに吸収してしまうので、少し多めにクロスにとって拭いても問題ありません。
【Step 3】ソールの保湿・保護

コロニルのソールトニックを使ってソールの保湿・保護を行います。
ソールトニックの主成分はフッ化炭素樹脂と油分です。
フッ化炭素樹脂は通気性を損なうことなくソールに防水効果を与え、油分はソールのヒビ割れを防いでくれます。
ソールトニックの良いところは、先端にスポンジがついているので、手を汚すこともなく非常に塗りやすいところです。

中身は水性でサラッとしているので、ソールに良く染み込みます。
全体に染み渡ればOKです。
【Step 4】かっさ棒でこする
これまでの工程でソールの革は水分と栄養が補給され、革の繊維がほぐれた状態になりましたので、最後にほぐれた繊維に圧を加えて締めなおします。
ソールトニックが乾ききらないうちに、かっさ棒でソールを擦り、毛羽立ちを抑えていきます。
かっさ棒がない場合は、固くて表面が滑らかなもので代用できます。
そのまま擦るとかっさ棒に傷がつくので、クロスで巻いてから擦っていきます。

しばらく擦ると、ソールにツヤが出てきます。
前面にツヤが出てくれば終了です。

レザーソールのケア頻度は?
僕は半年に1回のペースでケアしています。
あとは雨でソールが濡れてしまったりすると、乾燥する過程で革に含まれる油分が多く抜けてしまうため、劣化が早まります。
このため、雨に濡れたあとはなるべく早めにケアしてあげるようにしています。
ソールもしっかりケアして長持ちさせよう!
いかがでしたでしょうか?
レザーソールのケア方法をご紹介しました。
革靴を長持ちさせるには、見える部分のケアだけでは足りません。
今回ご紹介したソールのケアや、革靴の内側のケアも大切です。
大切な革靴を長く履いていきたい方は、見えない部分のケアも忘れずにやってあげてください。
以上、ぷみくんでした。